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2026.09.29研究

亜硫酸の抗カルボニルストレス機構を解明した研究成果がToxicology in Vitro誌に掲載されました。

亜硫酸は、食品添加物などとして知られる一方、生体内でもシステインや硫化水素の代謝過程で生じる硫黄化合物です。近年では、その生理作用についても注目が集まっています。一方、糖代謝の過程で生じるメチルグリオキサールは、タンパク質を修飾して終末糖化産物(AGEs)を形成し、細胞障害を引き起こす反応性の高い化合物です。本研究では、神経系細胞であるSH-SY5Y細胞を用いて、亜硫酸がメチルグリオキサールによるカルボニルストレスに及ぼす影響を検討しました。その結果、亜硫酸は細胞内のシステインおよびグルタチオン量を増加させることでメチルグリオキサールに対する防御機構を高めるとともに、細胞外ではメチルグリオキサールと直接反応してその作用を抑えることが明らかになりました。これらの結果から、亜硫酸は細胞内外の異なる機構を介してカルボニルストレスを調節する可能性が示され、生体内硫黄代謝物の新たな役割の理解につながることが期待されます。 

S Koike & Y Ogasawara  Toxicol. In Vitro
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0887233326001177